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北部料理ナビゲーター
kitchenオーナーシェフ
鈴木珠美さん
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東京・西麻布にあるベトナム料理店kitchen(キッチン)は、連日予約で席がうまってしまうほどの人気店。その店のオーナーシェフである鈴木珠美さんが作るベトめしは、素材が持つ旨みにほんのり塩味を効かせた北部流。
「北部の料理はよくしょっぱいと言われるけれど、それは南部の料理に砂糖を入れすぎているから。北部の料理はしょっぱいのではなく、素材本来の味を生かすために、シンプルに味付けをしているのです」と、大の北部びいきの鈴木さん。
鈴木さんはかつて、ベトナム料理を学ぶために、首都ハノイに暮らしていました。そこでは、南部料理のような華やかさはないけれど、四季のある北部ならではの旬の素材を使った料理や、食材が少ない故に生み出された乾物をうまく利用した料理に出合うことができました。
一年中常夏で、昼寝をしていても作物が実るという南部と違って、夏は高温で多湿、冬は10度を下回ることもある厳しい気候の北部では、作物の収穫にも限りがあります。また、長く続いた戦争で、食糧難を経験している北部の人たちは、カボチャなら花や茎、種に至るまで、食べられるものはまるごと食べます。
「日本ならカボチャは実しか食べませんが、実はカボチャの花や茎は炒め物にするとおいしいんですよ。そんな発見ができるのも、厳しい気候と歴史の中で暮らしてきた北部だから。北部には暮らしの知恵から生まれた料理がたくさんあるのです」。
kitchenオーナーシェフ 鈴木珠美さん
1973年、茨城県生まれ。
料理専門学校を卒業後、フードコーディネーターの職を経て、1999年にベトナムへ留学。ハノイに1年半滞在し、現地の料理教室や一般家庭でベトめしを習得した。帰国後、2002年に東京・西麻布にベトナム料理店kitchenをオープンし、以後、多数の雑誌、料理講習会で、ベトめし普及活動に力を注いでいる。「ベトナムおうちごはん(扶桑社)」など、多数の著書もあり。
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kitchen.(キッチン)
住所:東京都港区西麻布4-4-12
ニュー西麻布ビル2階 TEL:03-3409-5039
営業時間:18:30〜23:00(22:00L.O)
土日・祝日休 |
ターメリックや調味料に漬け込んだ白身魚を揚げ焼きにし、細ねぎとディルを混ぜて食べるハノイの名物料理Chaca(チャー・カー)。ブンというベトナムの米粉麺の上にのせ、白髪ねぎや香菜、ピーナッツをトッピングし、オリジナルのタレをかけて食べます。
四季のある北部では、その季節ならではの旬の素材を生かした料理を味わえるのが醍醐味。青米を衣にまぶしたTom ran com(トム・ザン・コム=海老の青米揚げ)は、お米が収穫される秋が旬の料理です。
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